東京2020オリンピック延期:プリンスホテルの憂鬱
東京2020オリンピック延期:プリンスホテルの憂鬱
西武ホールディングスの株価下落率が大
日経サイトによれば、西武ホールディングス(持ち株会社)の株価下落率が、ほかの電鉄各社に比べて大きいとのことです。
プリンスホテルなどの『ホテル事業が占める比率』が、同業他社より非常に高いことが原因のようです。
ほかの電鉄各社のホテル事業が10%程度なのに対して、西武ホールディングスのホテル事業は40%にも上るそうです。
そのため、インバウンド減少に伴う利益減少率が大きいことが、オリンピック延期前からすでに予測されていたようです。
東京2020オリンピック延期の影響は甚大?
さらに、株式市場では西武ホールディングスは、オリンピックの恩恵が大きい銘柄とみられていたようです。
オリンピック期間は、ラックレート(定価)に近い価格で、大会関係者向けに多くの予約が入っていて、非常に高予約率だったらしいです。
ホテルのラックレートと言えば、一般に法外に高い価格で、一般ユーザから見ると、単に値段を吊り上げるための便宜的な価格設定に思えます。
年末年始や大型連休時などの超繁忙期のホテル料金がそれに当たります。
このことから、東京2020オリンピック開催に伴う、プリンスホテルの利益増加は莫大だったはずで、
「取らぬ狸」とは言え、ほぼ確実な「狸」であったために、株式市場的に見れば実現損失は大きいのだと推測されます。