WHO 進藤氏が絶賛した日本の実体:「5月中旬現在」の日本の死亡者急増はアジアトップレベル
WHO 進藤氏が絶賛した日本の実体:「5月中旬現在」の日本の死亡者急増はアジアトップレベル
[上から3本目の韓国と比較すれば、日本は危機的状況である。安穏としている場合ではない]
トランプ氏ならずとも、世界的にWHOへの信頼レベルは著しく低下していると思われます。
わたしも先日の放送で、下記記事で引用されたNHK番組の進藤氏の発言を見ましたが、眉をひそめたくなるものでした。
「5月中旬現在」の日本の死亡者急増はアジアトップレベルで、非常に驚愕すべきものです。このような事実は、おそらくあまり報道されていません。
「緊急事態宣言」解除とか、街の安穏とした様子が、連日報道されていますが、「新型ウイルス対策に、もう一度たがを締め直さないといけない」と強く感じます。
日本が特別優れているわけではない
従って、WHOが表明すべきは、欧米と比較するなら「パンパシフィックミラクル」「アジアミラクル」であり、死亡者数で日本を取り立てて持ち上げる根拠は乏しい。加えて図2を参照いただくと認識が変わるだろう。
「5月中旬現在」の日本の死亡者急増はアジアトップレベル:ぜんぜん止まっていない!
図2は、図1から中国を除き、台湾を加えたものである。他の西太平洋地区の17カ国と比較し、フィリピンと日本の死亡者数の急増が止まっていないことが分かる。日本は、4月11日頃の変曲点以降、右肩上がりで死亡者数が増加し続けている。5月16日時点の人口10万人当たりの死亡者数は、日本が0.57に対し、韓国が0.51、ニュージランドが0.43、オーストラリアが0.39、マレーシアが0.36、中国が0.35、台湾が0.03であり、この時点でも西太平洋地域の中ではフィリピンの0.76に次いで高い水準にある。
また東南アジアでも、シンガポールは0.37、インドネシアは0.40、タイは0.08、ベトナムとカンボジアは死亡者数0など、いずれも日本より低い水準となっている。5月16日時点の人口10万人当たりの死亡者数は、死亡者数が頭打ちになっている同地域の他国に対し、フィリピン、インドネシアと同様に日本は、右肩上がりの死亡トレンドとなっている。この傾向が続く限り、日本の人口10万人当たりの死亡者数は、同地域の国々から乖離して上昇していくことになるだろう。
引用記事:
山梨大学における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との闘い(第6報)
日本の死亡者数はミラクルか?
2020年5月20日 (水) 島田眞路(山梨大学学長)、荒神裕之(山梨大病院医療の質・安全管理部特任教授)